
最後の恋は甘めの味で
第21章 鳴る携帯
涼がカウンターに突っ伏し物思いに息を吐いた。
その目はどこか朧げで珍しく酔ったのかと思うほど。
そんな涼に特に声もかけずスクリュードライバーに口をつける。
「あなた、大変ね.....」
体を起こし、涼はマスターに新たなカクテルを頼む。
「もう酔ったなら止めたらどうだ?」
「私が酔うなんて一体どの口が言ってるのよ」
俺の気遣いは無用のようだがひらひらと手を振る涼はどう考えたって酔っている様子で。
「マスター、作らないであげて」
「ちょっとぉ.....」
「涼、ペースはえぇよ。なんか今日」
いつもならもっと酔うことを考えながら飲む涼なのだが
暁さんが俺を振った話あたりから妙に飲むペースが上がった。
「.......だって、真也、そんなに思ってるのに彼女だって真也のこと見てるのに......あぁああ!!もう!!誰よ!元旦那って!!すぐにでも彼女が引くくらいのことして欲しいわ」
矛先は暁さんの元旦那へ。
その目はどこか朧げで珍しく酔ったのかと思うほど。
そんな涼に特に声もかけずスクリュードライバーに口をつける。
「あなた、大変ね.....」
体を起こし、涼はマスターに新たなカクテルを頼む。
「もう酔ったなら止めたらどうだ?」
「私が酔うなんて一体どの口が言ってるのよ」
俺の気遣いは無用のようだがひらひらと手を振る涼はどう考えたって酔っている様子で。
「マスター、作らないであげて」
「ちょっとぉ.....」
「涼、ペースはえぇよ。なんか今日」
いつもならもっと酔うことを考えながら飲む涼なのだが
暁さんが俺を振った話あたりから妙に飲むペースが上がった。
「.......だって、真也、そんなに思ってるのに彼女だって真也のこと見てるのに......あぁああ!!もう!!誰よ!元旦那って!!すぐにでも彼女が引くくらいのことして欲しいわ」
矛先は暁さんの元旦那へ。
