
最後の恋は甘めの味で
第22章 聞こえた想い
しばらく耳に当てたまま待ってみるも、君島さんの声は一向に聞こえてくる気配がない。
耳に入るのは騒がしいおっさんらのどんちゃん騒ぎばかり。
酔って何かの拍子にかけてしまい気付いてないのだろうか?
そのまま、耳から離し、切ろうとしたその時。
『........き........よ』
聞こえた聞き覚えのある声。
涼が怪訝そうな顔をして、口を開こうとするのを涼の顔の前に手を出すことによって阻止する。
もう一度、携帯を耳に押し当て、耳を澄ます。
『......ん~.......らぁ......きなろぉ.......』
雑音に紛れて聞き取りにくいが、確かにそれは暁さんの声だった。
酔っていて呂律が回っていないのが妙に色っぽい。
俺は驚き、口元に手を持っていく。
涼が目ざとくその様子を見付け、俺から携帯を奪うとすぐさまスピーカーモードに。
しまった!
思うも遅く、そんなこと知らぬ存ぜぬの暁さんの声が携帯から流れた。
『らからぁ........きなろ』
涼の目がハートマークになる。
俺は目元を片手で覆った。
耳に入るのは騒がしいおっさんらのどんちゃん騒ぎばかり。
酔って何かの拍子にかけてしまい気付いてないのだろうか?
そのまま、耳から離し、切ろうとしたその時。
『........き........よ』
聞こえた聞き覚えのある声。
涼が怪訝そうな顔をして、口を開こうとするのを涼の顔の前に手を出すことによって阻止する。
もう一度、携帯を耳に押し当て、耳を澄ます。
『......ん~.......らぁ......きなろぉ.......』
雑音に紛れて聞き取りにくいが、確かにそれは暁さんの声だった。
酔っていて呂律が回っていないのが妙に色っぽい。
俺は驚き、口元に手を持っていく。
涼が目ざとくその様子を見付け、俺から携帯を奪うとすぐさまスピーカーモードに。
しまった!
思うも遅く、そんなこと知らぬ存ぜぬの暁さんの声が携帯から流れた。
『らからぁ........きなろ』
涼の目がハートマークになる。
俺は目元を片手で覆った。
