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最後の恋は甘めの味で

第23章 会いに行く

私を介抱してくれたのが男の人と断定して


普通酔った女を目前にして指一本も触れずにいられるだろうか。


余程親切な人に拾われた。


もしくは......


三十路の枯れた女の体に興味が沸かなかった........


自分で思っといて虚しくなる。


頭を切り替え、昨日の出来事を思い出す事に。



佳世と居酒屋に行き、瓶一本を飲めと強要され......飲んだ.......んだよね.....?



どうにもそこから記憶が曖昧だ。


そのあと余計なことを口走っていたような......いないような......






ズキン



あいたたた.....



完全なる二日酔い。


いや、この頭痛の激しさだともしかしたら3日くらい続くかもしれない。



早めに薬を......



とベッドから出ようとしたところでハッとする。


ここは誰とも知れない男の家。


無闇に動くのは危険だ。

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