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最後の恋は甘めの味で

第24章 会いに来た






何度かの逃亡劇も即座に制圧され現在静岡空港。


時計を見、上條くんが安心したように息を吐いた。


そんな上條くんとは反対に私の心中は絶賛嵐が吹き荒れている。



”大手商社企業のホープ”



私の脳裏にあの人の顔が浮かび上がる。



なんで上條くんが?

あの人がここに来るの?

どうして私はここにいるの?



疑問は止めどもなく出てきて、でも上條くんの様子からしてどれに対しても答えてくれる感じじゃない。


上條くんが見据える先には恐らく、あの人が降りてくるでろうエレベーターがあった。

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