テキストサイズ

最後の恋は甘めの味で

第25章 消えた気持ち、増す想い






.*・゚side 暁.゚・*.




予約をした、その言葉だけでなんとなく察してはいたけれど。


私の目の前にそびえ立つ高級マンション。


ここのディナーを彼は予約したのだろう。


徒歩でも行ける距離をタクシーまで使い。


気付けばそろそろ18:00を切る頃。


私はただただ自分の格好に安堵するだけだった。


最近高級マンションに縁がありすぎて自分が富豪かなにかと勘違いしそうだ。


迷うことなく歩みを進める匠真の後ろを私は置いていかれぬよう追いかけた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ