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最後の恋は甘めの味で

第26章 告げる想い

目に入る上條くんの車が急に色気を帯びたように感じられる。


音を立て唾を飲んでしまいハッとする。



私は真正の変態か!

見えてるのは車!上條くんじゃない!



できる限り平静を装い、車に近付く。



あの中に上條くんが......



そう思うだけで頭に浮かぶ何故か半裸の上條くん。


もはや末期状態。


熱い夜を、だなんて無責任にも言い放ったあのおんちゃんに無意味に恨みの念を送る。


自分に呆れて小さく溜息。



しっかりしろ

君島暁



気合を入れ直し、車の中を覗く。

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