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最後の恋は甘めの味で

第26章 告げる想い

「......上條くん」


名を呼べば、上條くんが弱々しい声ではいと言った。


その声と一緒に吐き出された息が私の耳を擽る。


「あのね、」



弱い人でごめんなさい



「私ね.....」



いっぱい傷付けてごめんなさい



「上條くんのことが」



上げるほどに出てくる上條くんへのごめんなさい。




だけど言わせて。




私の上條くんへの溢れるこの想い。






恥ずかしくて貴方みたいに真正面から言えないけど









この想いは確かだから











目を閉じ、気持ちを落ち着かせ、その気持ちにかけた鍵をゆっくりと開けるーーー




















「好きです」










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