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最後の恋は甘めの味で

第27章 重なる体

こうなればとことん聞いてやろうと向かいに座りなおす。


「えぇ。そうね。気になるわね」

「.......なんか開き直ってません?」

「気の所為よ。さあ、言いなさい。何人としたことあるのよ」


どんと構え、刺々しく言い放つ。


上條くんが呆れたという顔をしていることなどもう構いやしない。



虐めてやるんだから!



変な炎が燃え始めたのも束の間、上條くんが私の前に大きく掌を広げた。


「........1,2,3」


指折りで数えるのは恐らく今まで抱いてきた女の数。



あれれ?



上條氏、そろそろ20台に乗る頃。


それでも数えるのを止めない上條くん。


「っ......!も、もういいから!」


なんだか居た堪れなくなって両手でその手を包んだ。

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