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最後の恋は甘めの味で

第5章 最悪の日

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涙をなんとか止め、トイレでささっと化粧を直し、席に着く。


私の顔を見て、ぎょっと目を開かせた佳世が心配そうに遠くから大丈夫?と口の動きだけで問いかけてきたのが分かった。



さすがに目の赤みまでは取れなかったか




私も口の動きだけで大丈夫と返事し、Vサインを送る。


佳世は納得していなかったようだが昼休み時の不良システムがまだ動いていなかったようで。


すぐに上司に呼ばれ、姿を消した。


きっと佳世以外にも私の変化に気付いた人はいるんだろう。


でも、そんなことに構っていたら仕事にならない。


気持ちを切り替え、私はPCに向き直った。

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