テキストサイズ

最後の恋は甘めの味で

第30章 もしもの話

にこりと笑いかけ、用件を聞こうとしたその時、真也の口からは思いも寄らない言葉が発せられた。










「暁、屋上で一緒に食べるぞ」











社内一の色男のそんな声にざわめく部署。



は......?



視線は一斉に私達に向けられた。


「おーい。なにボーっとしてんの?人の話聞いてる?」


そんなことは全く気にしていない様子の真也くん。


私は呆然として固まる。


「え?どういうこと?二人って付き合ってんの?」


そんな声でハッとし、真也の腕をがっと掴んだ。


「....いって....お」

「か....上條くん!!!!上司はさん付けで呼ぼうか!!あと、敬語使おう
?!ちょっと教育し直しだね☆よし、会議室行こう!」


真也の言葉を遮り、苦し紛れの言葉を吐いて


私は真也の腕をぐいっと引っ張りその場から逃げ去った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ