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最後の恋は甘めの味で

第30章 もしもの話

それからすぐ就業時間になり私も真也も互いに仕事に取り組んだ。


指示を出すとき、教えるとき、接することがあったけど


朝の微妙な感じはなく普段と変わらない真也の姿がそこにはあった。


私の気にしすぎか、と気持ちも落ち着き


もやっと募ったものもいつの間にか消えていた。





仕事が一段落終わり、昼休みの時間。


弁当を持ち、佳世の元へ行くために立ち上がった。


それと同時くらい、真也が立ち上がるのが目の端に映った。


真也はどうやら私に向かってきているようで



仕事の事で何か質問かしら?



どこまでも、真也は社内では部下として接してくれると思い込んでいた私。

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