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最後の恋は甘めの味で

第30章 もしもの話

まあ、ですよねーって感じだ。


叩いたことは事実だし傷付けたことだって変えられない。


だけど、でも、だ。


「一回上げる必要ってあった?!」

「知らないわよ。あんたが勝手に上がったんでしょう」


ぴしゃりと言われ、仰る通りですと言わざる終えない。


うぅと泣く泣く机に突っ伏す。


どうやらどうしたって私の言い分は通らないらしい。


「真也くん、暁に優しすぎだし、暁も真也くんの優しさに甘えすぎ。真也くん、あの調子でずっと自分が折れてたらそのうち過労で死んじゃいそう」


ぐさぐさと容赦なく私の心を刺す佳世の言葉。


「ぅ......誠に申し訳ないです......」

「謝るのは私にじゃないし、そう思うなら暁自身改めないといろいろまずいと思うけど」


佳世の言葉に頭にクエスチョンを浮かべる。


「いろいろまずいってなにが?」


その言葉に口を開けぽかーんな様子の佳世。


その様子に私はもっと訳が分からなくなる。

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