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最後の恋は甘めの味で

第30章 もしもの話

その思いは行動に現れ、思わず両手を合わせて真也を拝む。


それを見た真也がくすりと笑った気がした。



笑った?!



それだけでこんなにも心が軽やかになる自分にもとことん呆れる。


「きっと暁さんのことだからちゃんとした理由があってのことなんだって思うんです。ただそれをいつも順番間違えてやっちゃうから、変な誤解生むんですよね」

「あーね。それか、勝手にここは分かってるよね?って決め付けてそこ飛ばしてるか」

「あー、すごい分かります」


図星過ぎて手も足も出ない。


しかし、今はそんなこと過去のこと!


だって真也、もう許してるところあるって言ってたし!


開き直り女って呼ばれても気にしない!



ね!真也!



顔を明るくして真也を見れば真也もにこりと笑ってくれて私の心もぱぁああっと.....











「まぁ、でも、この俺の頬叩いたことは許しませんけど」











ズドーン......


上げて落とされ地の底へ。


真也は続けざまにトイレ、行ってきますと言い、席を離れた。

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