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最後の恋は甘めの味で

第36章 どうして.....?

真也は先程から表面しか触れてくれない。


私の中心には指一本触れずに。


そんな真也にもっと不安を覚えてしまう。



どうして.....?

やっぱり私じゃ嫌なの.....?



こんな気持ちダメだ。


分かっている。


分かっているのに.....


あとからあとから不安は押し寄せてきて私を飲み込む。
今は私だけだと言ってくれた真也。


それなのに私は


もしかしたら雫さんの元へ行ってしまうかもしれない.....


なんて考えてる大馬鹿野郎だ。


「ふ.....ぅ.....」


今まで必死に我慢していた涙が溢れた。


ダメ。


泣いちゃダメ。


めんどくさい女って思われちゃう。


泣くな......

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