テキストサイズ

最後の恋は甘めの味で

第36章 どうして.....?

思えば思うほどに涙は流れた。


ふと雫伝う頬に優しい指が触れる。


視線を上げれば揺らぐ視界に苦しそうな真也の顔。



どうして......なんで.....



「......ごめんな....暁......」



そんな切ない声で謝るの.....?



刹那、中心を貫く硬くて重量のあるもの。


「ぁあ?!」


いつの間にか私の中には真也のものが入っていた。


だけど、真也はそれを強く打ち付けることはなかった。


あくまで優しくゆっくりと。


「っ.....ふ、ぁ、あ......」


そんな真也にとてつもなく心は締め付けられる。


だけど私は何も言うことができず


ただただ真也の背に手を回し抱き着いていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ