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最後の恋は甘めの味で

第37章 終わった過去、変わった人





.*・゚side 真也.゚・*.




隣で寝ている暁さんのを目元を親指でなぞる。


そこは痛々しいくらい腫れていて


俺の愚かさを現しているようだった。


昨日の夜、そもそもにして俺には暁さんを抱く資格はなかった。


それを暁さんの言葉に甘えて体を重ねたわけで。


せめてもの報いとして情事中、謝りを多く入れて優しくしたのだけど


それすらも逆効果。


昨日の俺は確実にダメ男だった。



今日こそは挽回を!



と、思うが.....


俺は撫でている手とは反対に持たれている小さく四角に畳んである紙を見た。


その紙は、あの喫茶店で席を立ち一歩踏み出した時に目に入ったもの。


もしやと思い、拾って見てみればそこには”立花雫”の文字があった。


驚いて立花さんが行った先を見ようとしぐっと留まる。



これ以上暁さんを傷つけるつもりか....



俺はポッケに紙を入れその場を去った。

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