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最後の恋は甘めの味で

第41章 あれ?言ってなかったっけ?

相模祐也ははぁと溜息をつき、すいませんと苦笑した。


「母さん、そういうとこあるから.......改めまして、貴方がご察しの通り、俳優をやらせてもらってます。上條さんより年下ですし気軽に祐也だの祐也くんだの呼んでくれれば構いませんので」


名刺まで丁寧に渡され、俺も癖で両手で受け取ってしまった。


その名刺を見れば確かに大手芸能プロダクションの文字があり改めて彼が俳優なのだと再確認。


フレンドリーで親しみやすい。


人気になる理由が分かって、俺は完敗だった。


疑ってた俺が馬鹿だったと、相槌を打とうとした時。


俺の手に込められる力。


「?!」

「まあ、でも......母の体に負担かけてまで自分の欲求満たそうとする姿勢は理解しかねますが」



そんなことまで話したのかよ?!



睨もうと後ろを向いたが何故かそこに暁さんはいなかった。

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