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最後の恋は甘めの味で

第7章 事実

.*・゚side 上條.゚・*.



暁さんを見た時最初に持った印象。


1.きれい
2.仕事ができそう








3.勿体無い


女性としていい物ばかりを持っていたのに彼女はそれを全く用いることをしなかった。


そればかりか、仕事に打ち込むばかりで男の気配なんて全く感じさせないほど。


彼女は..........


枯れていたのだ。


不思議に思っていた。


そんな時、俺の中で芽生えたほんの些細な出来心。



この人を枯れさせた原因は....?



それを知ろうと企てた飲み会で、彼女の過去を知る。


”離婚”


それだけで彼女はこんなにも枯れた。


俺はがっかりした。


彼女くらいならばきっと普通の人とは違う何か特別な事情がと期待した俺も俺だが。


そこで終わると思っていた出来心。


しかし、俺はそれを興味に移行した。



この人の女の顔ってどんなんだろう



きっと元夫なら見たことのあるその顔を俺は無性に見てみたくなった。



相手が三十路の枯れた女でも、俺にさえかかれば.....



なんて思ってたのも束の間。


何をしても暁さんはなびく事はなかった。


もうそろそろ飽きてきた、そんな時......




居酒屋でのあの出来事。




少し垣間見えたその女っぽさは俺を驚くほどに刺激した。








出来心は興味に変化し、そして現在、この興味は.....











自分では制御できない何かへと変化を遂げていた。

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