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最後の恋は甘めの味で

第8章 イライラ

.*・゚side 暁.゚・*.



会社に着いてから......いいや。


朝起きたその時に私のイライラは既に頂点に君臨していた。




高級ホテルだけあって、モーニングコールすらも優雅なものでだった。


おそらく、このホテルのためだけに作られたオーケストラによる演奏。


激しくなく、それでいて静かなだけじゃない。


びっくりするほどの目覚めの良さ。


そして朝食の豪華さと言ったらなかった。


勿論美味しく頂けたし、とてつもなく満足した。


私が経験した朝の中で最上級と言っても捨て難い。


捨て難い筈なのに.......私は苛立ちMAX。


食事の時、従業員の方に


「な、何か口に合わないものが.....?」


と尋ねられた程。





起きてすぐ気付いた違和感。





隣に感じるはずの体温がない。





辺りを見回してもいない。





すぐに状況整理をした優秀な私。






その時にMAXになった苛立ちは今もなお、続いている。



あの男.....

ヤり逃げ(未遂)しやがったな!!

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