テキストサイズ

最後の恋は甘めの味で

第8章 イライラ

加害者である上條真也氏は朝から部長に限りなく感謝されているご様子で。


いろんな人、主に女性から、拍手賛美の嵐。


どうやら昨日の商談が上手くいったらしかった。


そこで、もう一つわかる事実。



上條、抱いたのね?

彼女を



くんをつけるまでもない。


私を1人、カードとともに置き去りにした理由が分かった今、MAXだったはずのイライラはその域を超えた。


会社に入ってきてすぐに上條くんを見付け、声をかけようとしたところ現状になった為、文句一つ言えないでいる。


朝、目もあった。


だけど見事に挨拶もされず、その上目を逸らされた。


全く上條くんの周りから動かない人達にも苛立ちを感じ始める。



そんなことしてないで仕事しなさいよ!

朝礼の時間は終わったでしょ?!



部長も一緒になってアホみたい。


そんなこと言えるはずもないのだが。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ