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秘密の時間は私のもの

第8章 藤塚亞

でも、まあ.....初対面で言うことではないかもしれない。



ここはとりあえず、あやまっt.....



再度、よく見た男の顔。


それはそれは真っ赤で。



あぁ、図星ね.....



「確かに....“そう”だけど.....なんで分かったの?」



その出で立ちが、って言えばいい答えなのか?


あまりに失礼すぎるだろ。


じゃあ、なんて言おうか。


うーん、と律儀に初対面相手に答えを探しているとぽつりと男が呟く。



「そんなに僕、“ネコ”に見えるかな......いや、“タチ”側できる気しないけど」



......んん?



なんとなくエロを探求している時に入った知識の中で聞いたことのある単語。


だけど、それは“普通”ではないときに使われていたはず。


そう.....あれは、確か...........





「......え?お前、ホモなの?」





男同志の情事での上下の名前だった筈だ。

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