テキストサイズ

秘密の時間は私のもの

第9章 立川颯太 前編

~~~~~~~




迎える季節は夏真っ盛り。


教室は人間の密度で熱気がムンムン。


ともすれば汗だって流れ落ちるわけで。


うざったいし臭いし、最悪だけど


俺の目が追う人物はそれすらも味方につけてしまう。



「東野くん、かっこいい....」

「あ!今、カッターシャツで汗拭いて腹チラッて!」

「(*ノェノ)キャー」



........いいよね

水も滴るなんとやら.....



我がクラスの東野守(とうのまもる)くんは


勉強ができ、スポーツも出来て、イケメンと漫画から出てきたような人物だ。


そんな人物を女子が放っておくはずもなく。


今日は今日とてモテている様子。


それでも男子からの支持も高いのはカリスマ性も備えているから。


俺の目がそんな彼を追いかけるのは憧れを抱いているから.....なわけがなく。


本当飽きもせず、僕は相も変わらず男の子に恋してるんだ。



「いいよなぁ。東野モテて」

「そうだねぇ」

「俺に少し分けてくれー」

「あはは」



だけど、こうやって合わせてるから大丈夫。


大丈夫。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ