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秘密の時間は私のもの

第9章 立川颯太 前編

同意なんてしないけど。


周りに合わす、が僕のモットーだし。


だけど、上野は全く逆の人間で


とことん自分の意見は突き通すし、周りになんてほぼ合わせない。


そんなことすれば嫌がる人も出てくるだろうに、と思う反面


そんな上野を羨ましいと思う自分もいる。


絶対真似なんてできないけど。



「おーい」



呼ばれ全員して振り向けば、呼ばれたのはどうやら向かい合ってた奴だけのようで。



「俺、行ってくるわ。上野、一途素晴らしいけどそんなんじゃいつまで経っても彼女できないぞ☆」

「別にいらねー」



上野がだるそうに手を振ったところでそいつは呼ばれた方に歩いて行った。


これで、僕と上野、2人だけの空間になったわけだけど。



シーン....



きまず......


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