
秘密の時間は私のもの
第9章 立川颯太 前編
だけど僕の気持ちは驚く程軽くなっていて。
そこで気付く。
僕は本当の自分を誰にも気付かれたくないと
気付かれるべきではないと思っていた。
でも、違ったんだ......
本当は、ずっと、ずっと.....誰か1人でもいいから
本当の僕を見つけて欲しかったんだ
「お、おい。立川.....」
上野の戸惑った声。
先程から頬に何かが流れる感触があるから
きっと僕は今、泣いてるんだろう。
止めなきゃとも思うが、自覚をするとより一層止められないもので。
「ぅ....ふっく.....」
声を押し殺して泣く僕に上野は戸惑いながらも
僕の傍から離れることはなかった。
_______________
__________
_______
「泣き過ぎだろ」
僕の涙が止まったのは泣き始めて約1時間後だった。
お陰でなんだか目の周りがひりひりする。
それを案じてか上野が買ってくれた缶ジュースで
絶賛目元を冷やしている最中だ。
そこで気付く。
僕は本当の自分を誰にも気付かれたくないと
気付かれるべきではないと思っていた。
でも、違ったんだ......
本当は、ずっと、ずっと.....誰か1人でもいいから
本当の僕を見つけて欲しかったんだ
「お、おい。立川.....」
上野の戸惑った声。
先程から頬に何かが流れる感触があるから
きっと僕は今、泣いてるんだろう。
止めなきゃとも思うが、自覚をするとより一層止められないもので。
「ぅ....ふっく.....」
声を押し殺して泣く僕に上野は戸惑いながらも
僕の傍から離れることはなかった。
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「泣き過ぎだろ」
僕の涙が止まったのは泣き始めて約1時間後だった。
お陰でなんだか目の周りがひりひりする。
それを案じてか上野が買ってくれた缶ジュースで
絶賛目元を冷やしている最中だ。
