テキストサイズ

秘密の時間は私のもの

第10章 立川颯太 後編

〜〜〜〜〜〜〜〜





授業も終わり、放課後。


ここでやる僕の日課は....


くるりと後ろを向き、見えるそいつを起こすこと。



やっぱり寝てるなぁ....

こいつ、こんなに寝てて成績とか大丈夫なのかなぁ



思うけど上野は結構順位が上なことが判明してたりする。


本当、謎いわ。


だからかなんなのか。


先生も気にしないんだけど


上野と接せれるいい機会だと思って僕が勝手に率先してしてるんだ。


まあ、上野の寝顔を見れるという特典狙いだったりもするけど。



ありがたや....



手を合わせ、とりあえず合掌をした後、起こす作業に入る。


まずは声かけ。



「上野ー放課後だよー」

「....zZ」



.....起きない。


これはいつものことだから気にしない。


次に大きな声での声かけ。



「上野ー!起きろー!!」

「.........zZ」



.....うん。知ってた。


次は、体を揺らす。


1番緊張の一瞬。


なんてったって好きな人の体を触るんだから。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ