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秘密の時間は私のもの

第2章 .........は?

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屋上への階段を上がり、見えた顔。


案の定不機嫌そうで俺は緩む口元を抑えられなかった。


座るそいつの横に座れば、若干俺との距離をとったのが分かった。



「......怒ってんの?颯太」

「......ワザとだな......亞......」



恨めしそうに睨まれるもなんの迫力もない。


颯太の目はくりくりっとした黒目がちの目だから


そうしたところで可愛いだけなのだといつ気付くのだろう。


思わず手が伸びくせっ毛の真っ黒な髪をわしゃわしゃと乱暴に撫でる。



「ちょ!もう!僕怒ってるんだよ?!」



ぷくーっと分かり易く膨れっ面をする颯太に、俺の中で何かがざわつく。


早くこの顔を快感で歪ませたい.....


ぶるっと身震いしていると颯太が忌々しそうに口を開いた



「...........5回目」

「は?」

「今月入って5回目!!」

「なにがだよ」

「だから!こくは」

「ばんざーい」



颯太の声を遮り、言うそれに颯太は素直に応答。


ばっと両手を上に上げた。

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