
秘密の時間は私のもの
第10章 立川颯太 後編
そうだ.....そもそもなぜこの人らが僕の秘密を知ってるんだ?
最初にも思ったけど僕は上野以外にはバレないくらい普通を.........
“上野”以外?
.......違う
有り得る可能性を自分の中で全否定する。
絶対違う
あの上野がそんな人を貶めるようなこと
するはずない
もしかして上野が....
そんなことを一瞬でも考えた自分を戒めるよう
ぎゅっと手の平が痛くなるくらい爪を食い込ませて拳を作る。
そんな僕に柳が突然顔を寄せてきた。
びくりとし、少し身体を後ろに反らせば見えた柳の顔。
それはそれは輝いていて。
背筋がぞっとした感触を得た。
「未改良なら俺ら好みに改良しちゃえばいいんじゃねぇか」
周りの人はその言葉に一瞬互いを見詰めあってから
同意したように、不敵な笑みを浮かべたのだった。
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最初にも思ったけど僕は上野以外にはバレないくらい普通を.........
“上野”以外?
.......違う
有り得る可能性を自分の中で全否定する。
絶対違う
あの上野がそんな人を貶めるようなこと
するはずない
もしかして上野が....
そんなことを一瞬でも考えた自分を戒めるよう
ぎゅっと手の平が痛くなるくらい爪を食い込ませて拳を作る。
そんな僕に柳が突然顔を寄せてきた。
びくりとし、少し身体を後ろに反らせば見えた柳の顔。
それはそれは輝いていて。
背筋がぞっとした感触を得た。
「未改良なら俺ら好みに改良しちゃえばいいんじゃねぇか」
周りの人はその言葉に一瞬互いを見詰めあってから
同意したように、不敵な笑みを浮かべたのだった。
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