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秘密の時間は私のもの

第10章 立川颯太 後編

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この高校は屋上が出入り禁止らしく、屋上への階段、踊り場は誰も通らない。


だから“そういう場”としては最適らしく


よくエロい音が聞こえるとかなんとか。


そんな場所に僕は今、好きな人と2人きり。



なんでなんだろう....



なんて疑問は瞬殺なほど話は簡単で。


僕の好きな人、上野聖はなんと僕と一緒な高校を受け、受かっていた。


そして当たり前のように入学式にて遭遇。


そのまま僕を引きずるようにここに連れてきた。



引きずるようになんて、もしかしてこれから....?



なんてアホな思考が沸くような状況じゃない。


なんてったって僕正座。


上野、仁王立ちなんだから。



「.......えっと、うえ、」

「お前にどうしても聞きたいことがあってな」

「.....なんでしょうか」



上野のその口調、どう考えても怒っていて。


威圧的なそれに思わず敬語を漏らす。



「お前、なんで俺を避けてた」



やっぱり、そこ、聞きますか。

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