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秘密の時間は私のもの

第10章 立川颯太 後編

.....なのに......



「!!な、んで、泣いて...」



僕の頬には涙が流れていた。



“友達”



男同士では当たり前のその関係。


それがこんなにも胸を締め付けるなんて。


上野と恋人に、そんなことは万に1つだって有り得ないことは分かっていた。


........分かっていた、つもりだった。


でも、実際はどこかでそうなることをずっと願ってたんだ。


そして、今、思い知らされた。


上野と僕の関係がこれ以上先に進むことは絶対にない、と。



なにを僕は今の今まで大事に持っていたんだろう

そうならば、こんな想い、


























もう 要らない


























「僕は、上野のこと、友達だなんて思ったことないよ」



















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