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秘密の時間は私のもの

第2章 .........は?

そのまま固まっていると女と目が合った。


女はぽかーんとしている様子で、そこでようやっと俺の頭が動き出した。


この女、どっから湧いてきたか知らねーけどどこから見てたんだ?


それによっちゃあいろいろまずい.....


今来たなら、と思うも、俺の手はしっかりと颯太のそれを掴んでいた。


俺の、バカ!!


バッと離し、どう出ると様子を伺っていると女の口が動いた。



「あ、お気になさらず。続きをどうぞ」



言う女、全くからかっている感じはない。


それならお言葉に甘えて......



「っておい!!お前、一体なんなの?誰なの!?」

「おー見事なノリツッコミ」



呑気にパチパチと拍手をする女は無表情で全く気持ちが読めない。


一体この状況、どうすれば、と考えていると颯太が俺の背から顔出し、口開く。



「あの......このこと、秘密にして欲しいんです.....」



遠慮気味にそう言う声はどこか不安そう。

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