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いや、知らない筈がない。


こいつの存在を知ったあの日。


正に颯太は嫉妬していた筈だ。


知ってる上でのあの発言の意味はよく分からんが


颯太が嫉妬したところで何かが起こることはまずない。


膨らませて少し怒るくらいだし


あの日だってそれを利用してヤったくらいで



.............あれ？



そこで違和感に気付く俺。



そういえば....

今日みたいに颯太がセックスから逃げたことはないし

あんな強い口調で怒ったこともない....



「違和感に、気付きましたか？」



滝波がはっきりとした口調で俺に問う。


そして怖いくらい真っ直ぐ俺を見詰める。



「......そうだな。お前の言う通り、颯太がこんな感じの“嫉妬”をしたのは初めてだ」

「じゃあ、なにか対策を錬ないとこのままじゃ2人」






「だが」






滝波の言葉を制し、はっきりと告げる。










「俺は何も行動はしない」