
秘密の時間は私のもの
第14章 「久しぶり」
そうと決まれば、僕らの関係が終わることは無い。
きっと今までとは違うアクションをしたから
亞も驚いている。
戻って、弁解してちゃんと謝ろう。
まだ急げば居るはず。
そうして、走り出そうとした瞬間。
どんっ
「わ、ぶ....」
誰かに顔面から飛び込んでしまった。
後ろを確認せず振り返ってしまったから歩いてくる人にぶつかったらしい。
「ご、ごめんなさ。だ、大丈夫です......か......」
ぶつかってしまったその人の安否を確かめようと
顔を上げ、見えた、顔。
どうして....こんなタイミングなんだ....
それは僕が未だ想い続けている人物のものだった。
「っ....あ、ぼ....いそ、でる、から」
“久しぶり”の顔に会話なんて続かないと判断して
その場から去ろうとしたのに、なぜかガッと掴まれる僕の腕。
なんで、どうして....
疑問が浮かび上がる中、ぽつりと上野が呟いた。
「.......鼻血。保健室、行くぞ」
へ?誰が?
という疑問等不毛なようで。
下を向けば僕の足元には血痕がいくつか見受けられたのだった。
きっと今までとは違うアクションをしたから
亞も驚いている。
戻って、弁解してちゃんと謝ろう。
まだ急げば居るはず。
そうして、走り出そうとした瞬間。
どんっ
「わ、ぶ....」
誰かに顔面から飛び込んでしまった。
後ろを確認せず振り返ってしまったから歩いてくる人にぶつかったらしい。
「ご、ごめんなさ。だ、大丈夫です......か......」
ぶつかってしまったその人の安否を確かめようと
顔を上げ、見えた、顔。
どうして....こんなタイミングなんだ....
それは僕が未だ想い続けている人物のものだった。
「っ....あ、ぼ....いそ、でる、から」
“久しぶり”の顔に会話なんて続かないと判断して
その場から去ろうとしたのに、なぜかガッと掴まれる僕の腕。
なんで、どうして....
疑問が浮かび上がる中、ぽつりと上野が呟いた。
「.......鼻血。保健室、行くぞ」
へ?誰が?
という疑問等不毛なようで。
下を向けば僕の足元には血痕がいくつか見受けられたのだった。
