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秘密の時間は私のもの

第14章 「久しぶり」

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「ほら、これ、詰めとけ」



渡されたのは丸められたティッシュ。


好きな人の前でティッシュを鼻に埋め込むことになるとは....


思っていても血は止まらないので仕方なく栓をする。



「.......ありが、と」

「......おう」

「「...........」」



何でこういう時に限って保険の先生っていうのはいないんだろう。


まあ、踵を返した拍子に人とぶつかり


制服のボタンに鼻強打で鼻血出ました、なんて


滑稽な上にいきなり踵なんて危ないから止めなさい


的な説教も喰らいそうだから有り難いっちゃ有難いんだけど.....


こちとら好きな人であり


あんな気まず過ぎる最後の会話の後の再会ですぞ。


空気も凍るの当たり前だと思いませんか。


チラリと横に座る上野を覗き見ては


空気に反して胸は高鳴るわけですが。



だってさぁ...

上野、中学より身長伸びてるし

体格も大人になって何か、エロいしで...



仕方なく無いですか?

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