
秘密の時間は私のもの
第14章 「久しぶり」
ぼーっと思わず見蕩れていると上野が気付いたのか
視線だけを僕に向ける。
ばちりと交わる目と目に思わず視線を逸らしてしまった僕。
あぁああ
今絶対感じ悪かったぁあああ
そして今の行動を弁解するより逃げるという選択が
真っ先に思い浮かんでしまう僕は根っからのヘタレなのだろう。
「あ、えと、いろいろありがと。僕、行くとこあるかr」
立つ拍子、ぐっと手首を掴まれ心臓がきゅっとなる。
ドキドキと鳴り始める心臓。
亞の誤解を解くために本当にあの場所に行かなければいけないのに体が動かない。
今、引き止められた事に何処か期待を抱いてるからだろうか。
僕の心中など上野が分かるはず無いのに。
上野が僕を亞のとこに行かせたくないから、だなんて....
「な、なに......」
「......あー、悪い。いきなり手首掴んで。痛かったよな」
そんなギュッとでもないからも痛くもないのに
変な気遣いをして僕の手首から上野の体温が離れた。
視線だけを僕に向ける。
ばちりと交わる目と目に思わず視線を逸らしてしまった僕。
あぁああ
今絶対感じ悪かったぁあああ
そして今の行動を弁解するより逃げるという選択が
真っ先に思い浮かんでしまう僕は根っからのヘタレなのだろう。
「あ、えと、いろいろありがと。僕、行くとこあるかr」
立つ拍子、ぐっと手首を掴まれ心臓がきゅっとなる。
ドキドキと鳴り始める心臓。
亞の誤解を解くために本当にあの場所に行かなければいけないのに体が動かない。
今、引き止められた事に何処か期待を抱いてるからだろうか。
僕の心中など上野が分かるはず無いのに。
上野が僕を亞のとこに行かせたくないから、だなんて....
「な、なに......」
「......あー、悪い。いきなり手首掴んで。痛かったよな」
そんなギュッとでもないからも痛くもないのに
変な気遣いをして僕の手首から上野の体温が離れた。
