テキストサイズ

秘密の時間は私のもの

第14章 「久しぶり」

そんな上野に胸が高鳴る。


亞の言う通り、期待してもいいのだろうか。


言っても、いいのだろうか。


この気持ち。


そう思ったらいてもたってもいられなくなり、僕は遂にその言葉を



「上野!僕!」

「それで、全く違う話になるんだが」



放つ前に上野に遮られた。


勢いもあったが結構勇気も出していた為に


一気に力が抜ける。



「なに.....?」



全く力の入ってない声を出せば、強い眼差しを向けられ


思わずごくりと生唾を飲んだ。


そしてその眼差しが妙に近い事に気付き....


僕の顔の体温が一気に上がる。



「ちょ、うえ、ちか」

「の前に、俺とお前、だちでOK?」

「人の話、聞い」

「お前が聞けよ」



お前には言われたくない!!



そんな気持ちは言葉には出ず、頷くことで返事をする。


それを合図によしと言って上野の手が離れ距離も離れた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ