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秘密の時間は私のもの

第15章 見せてもらった3

そもそも今のように待たず、帰ってしまえば

そんな決意等いらないのだが、今の状態の堤では気付く術はない。


「...にしても、おっせぇな.....」


堤は自分の腕時計を見、彼此30分は待っていることに気付く。

人を待つ行為は意外に人を苛立たせるもので


イライライライラ


その発散の先を神月に会ってしまえば

堤は神月にぶつけてしまい、今日だって神月を喜ばせてしまうのだ。

そんなこと思い付きもしない堤は痺れを切らし、腰を上げる。

帰るのかと思いきや、堤の心中は


ーーくっそ...何してんだよ.....あの変態


そんなもので、神月を探すべく堤の足は動き出したのであった。


























向かう先で、神月がナニをしているかなど知らぬまま。


















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