テキストサイズ

秘密の時間は私のもの

第15章 見せてもらった3






探す、と決めたものの神月が行きそうな所など

全く思い付かない堤。

足は何故だか自分の教室に向かったが

神月は同じクラスでないから勿論いる筈がない。

もっとも同じクラスであってもいる可能性がどれ程なのかは分からないが。

うーん....と堤が唸っているとその後ろを通る女生徒2名。

その2人の会話が偶然、堤が欲しい情報と一致していた。


「今さっき、体育館倉庫に向かう神月くん見たんだけどねー」

「え、なにそれ。神月くん見れたとか超うらやま」


取り敢えず無意識ながら自分に情報をくれたことに感謝をしつつ

羨ましいと言った子には心の中で止めておけと忠告をし

堤はその場所へと向かったのだった。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ