
秘密の時間は私のもの
第15章 見せてもらった3
聞いた情報通り、体育館倉庫前まで来た堤であったが
ここまで来て、何故、体育館倉庫?という疑問が出てきた。
ーー例えば、来た理由を
“誰かに何かを頼まれたから”ってことにする
.....だとするともういない確率高くないか
そんな考察の元
諦め半分で体育館倉庫の扉を開けようとしたその時。
「.....ふぁ......」
微かだがそれは確実に神月の喘ぎ声だった。
堤がいつも鮮明に聞いているものが、潜もって聞こえ
堤は妙に違和感を覚えた。
ーーでも、なぜ、こんなところから?
1人で?それとも誰か、他の.....
後者に、心を黒いモヤで覆いながら堤は確かめるべく
扉に耳をつけ、中の音に集中する。
そして聞こえてきたのは
「.......い...だろ...?」
神月ではない男の声。
やはり神月は堤ではない他の奴に抱かれているようだった。
それも
「お.......く......れ」
「ま.....ぅ.....!」
「ふぅん....!」
1対1ではない様子で。
「.......ふ.....はは....」
堤は力なく笑い、足を後ろに下げる。
一歩、また一歩と。
そして
「っ.....」
何かが切れたように堤はその場から全速力で離れたのだった。
ここまで来て、何故、体育館倉庫?という疑問が出てきた。
ーー例えば、来た理由を
“誰かに何かを頼まれたから”ってことにする
.....だとするともういない確率高くないか
そんな考察の元
諦め半分で体育館倉庫の扉を開けようとしたその時。
「.....ふぁ......」
微かだがそれは確実に神月の喘ぎ声だった。
堤がいつも鮮明に聞いているものが、潜もって聞こえ
堤は妙に違和感を覚えた。
ーーでも、なぜ、こんなところから?
1人で?それとも誰か、他の.....
後者に、心を黒いモヤで覆いながら堤は確かめるべく
扉に耳をつけ、中の音に集中する。
そして聞こえてきたのは
「.......い...だろ...?」
神月ではない男の声。
やはり神月は堤ではない他の奴に抱かれているようだった。
それも
「お.......く......れ」
「ま.....ぅ.....!」
「ふぅん....!」
1対1ではない様子で。
「.......ふ.....はは....」
堤は力なく笑い、足を後ろに下げる。
一歩、また一歩と。
そして
「っ.....」
何かが切れたように堤はその場から全速力で離れたのだった。
