無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

自己紹介とかする空気じゃないだろ！


考えろ！


ばーろー！！


ほら見ろ。


女も戸惑い隠しきれてねぇよ！



「あ、えと、滝波葉結(たきなみはゆ)と申します」



えぇ.......乗るの.......？


ぽかーんとする俺を置いて2人はお辞儀をしている。


なんだ？


この状況。


深く考える方がおかしいのか？


俺の考えがそっちに傾きかけた時、またも女が口開く。



「これからよろしくお願いします。立川颯太くん。藤塚亞くん」



"これから"？


え？


なに？


あの条件はもう承諾したことになってんの？


いや......そんなことより


なぜ、この女は俺らの名前を知ってる？


この女に見覚えあるか？


いや、ない。


滝波葉結という名も聞いたことがない。


こっちが名乗った覚えももちろんない。


条件といいこのことといい、この女あまりに不審すぎる。


となるとここにいるのはあまりに危険だ。


その状況下ですべきことはただ1つ。


逃げる！


男らしくないとかもうどうでもいい。


勝手に言っとけ。