
秘密の時間は私のもの
第17章 お前とあいつと俺の気持ち
問い掛けから一体どれくらい経ったのだろう。
立川は固まって一切言葉を発さない。
本当にそこだけ時間が止まったと錯覚するほど。
「......おーい。立川ー」
だが、黙っていられても仕方が無いので
取り敢えず、立川を現実に引き戻すことに。
声を掛けても返答はないようなので
ひらひらと立川の前で手を振ってみる。
それでも何も反応はない。
残すは、と立川の前で手を構え.....
ぱぁん!
大きな音を鳴らす。
流石にハッとした......ビクッとした?のか、立川が口を開いた。
「.....何か、知ってるの?」
その口振りと言いさっきの分かりやす過ぎる動揺といい
知られて困るような関係なのだろうか。
例えば、パシリに使われてるとか
あとはー............性の、捌け口、とか.....
........ないわー
自分の思考にがっかりだ。
