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秘密の時間は私のもの

第17章 お前とあいつと俺の気持ち

確かに立川は男にしちゃ可愛いが、性別としては男な訳で


藤塚も男で、どうするこうするの前に勃たねぇだろうよ。


しかし、だ。


相手はあの藤塚亞。


女にあまりに見向きしないからそういう噂だって出てる。


無きにしもあらずな可能性なのかもしれない。


そして、こんな所まで細かく分析する自分にやっぱりがっかりだ。


まあ、どちらにせよあまり良くない関係ではあるな。


これは、俺が友達として助けるべきだな。


変な正義感を燃やすも立川が続けて吐いた言葉。



「.....何か知っているんだね。そうだよね。上野だもん
でも、亞.....藤塚は悪い奴じゃないよ」



奴を庇うそれに一瞬怯み掛けるも


中学の俺を無視していた立川を思い出し


ここで下がっては同じなのだと自分を奮い立たせる。



「......本当か?それ」

「え?なんで?」



きょとん顔の立川にもう決まったも同然だが


決め付けはいけない。

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