テキストサイズ

秘密の時間は私のもの

第3章 題材

だっておかしい。


俺と颯太は放課後になるまでまるで他人同然で暮らしてる。


クラスだって違うし。


颯太と俺、呼び合う時なんて放課後にアレしてる時しか......


ハッとし、まさかと思う。


だったらいつもって......



「どういうことって.....いつも放課後この場所でお互い呼びあってるじゃないですか」



.........待て待て待て待て.....


そうなるとなにか?


この女、俺らが気付いてなかっただけでいつもこの場所で見てたっていうのか?


あの行為を?!



「変態かよ!」

「校内で手縛ったりバイブ使ったりはたまたローションで」

「うわぁああああ!!!止めろ!!」



まさに黒歴史の数々。


颯太なんて真赤っかだ。



「何が望みだ.....」

「だからさっき言ったじゃないですか。題材にさせて下さいって」

「だから、なんのだよ!」



なんの表情も読めない女にイライラが募り出す俺。


俺の大きい声に颯太がビクッと肩を揺らす。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ