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秘密の時間は私のもの

第4章 滝波葉結という人間

も、もう1回。



ぎぎぎ.....



力を左右で離すよう加えるも縄は解けるどころかむしろ強まってるようで。



「っ.....」

「それ、解こうとしない方がいいですよ。無闇に動くと締まる仕様ですので」



仕様って.......どうやって結んだらそうなんだよ。


これもあれか?


BL漫画かなんかの知識なのか?



腐女子、舐めるべからず



一句。


藤塚亞。


.....って何やってんだよ。


俺。


そうなるって分かってんなら先言えよ。


締まって手首が痛くて仕方ない。


明日、絶対痕になるであろうこれ。


明日のことは明日考えるとして、今はとりあえず緩めて欲しいのだが......


そんな俺を興奮気味にスケッチするこいつに頼むのはどこか負けた気がする。


だからといって、このまま放置すれば血が止まりそうだ。


仕方無い。



「おい......ちょっと緩めろ」

「それが人にもの頼む態度ですか」



こ、い、つ.......

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