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秘密の時間は私のもの

第4章 滝波葉結という人間

何かを黙々書いてる滝波の見た目、そんなオタクっぽくなくて


よくよく見れば.......結構可愛い.....?


.......ないないないない。


よく考えろ。


滝波は俺らの情事をスケッチブックに書き


文字にし、着色して売ろうとしてる腐女子及び変態だぞ。


今だって絶賛、滝波に意図も分からず縄で縛られてる。


そんな女が可愛いとか絶対ありえねぇ。



「つきましては、藤塚被告」

「.......その被告っての止めねぇか」

「ストーカー野郎?」

「被告でお願いします」



まんまと誘導される自分に嫌気がさす。


ぎりっと歯を鳴らすことで苛立ちを表すも


滝波にとってはどうでもいい事らしく言葉を続けた。



「ストーカーをして、何か得られましたか?私の情報」

「.......なんもだよ。くそ....」



本当にびっくりするくらい何も収穫がなかった。


滝波が一体どこのクラスなのか、そんな初歩的なことさえ分からなかった。


俺の追跡が甘かったのか、それとも.....

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