テキストサイズ

秘密の時間は私のもの

第4章 滝波葉結という人間




「私は滝波葉結と申します。女です。血液型はBで誕生日は4/14です。死、良い死、で覚えて頂けると覚えやすいかと」



自分の誕生した日を殺すな。


縁起でもねぇ。


前半に関しては聞いたし見た目で分かる。


前々から思ってたけどこの女、変だよなぁ...



「クラスは立川くんと一緒で」

「は?」

「ですから、立川くんと一緒で」

「初耳ですけど」

「今初めて言ったので?」



嘘だろ、おい。


そんなん颯太に聞いた覚えはないぞ。


颯太のことだから気付いてないに賭けた方がいい気はするけど。


その事実はとてつもなく聞き捨てならない。


こんな変態で危険な女と颯太が一緒なクラスだなんて。



「てめぇ.....颯太になにかしたら」

「しませんよ。彼は貴方と違って私の思う通りに動いてくれる典型的な受けですから」



颯太、この女の前でどんな姿晒してんだよ.....


颯太と滝波が一緒に過ごしているということは朝昼なのに


俺の頭の中の颯太はなぜか妙に艶っぽい。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ