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秘密の時間は私のもの

第6章 あの時、この時の私

私は特別恋愛している男女に嫌悪感を抱くことはないから


そのまま放置を決め込む。



はぁ......これが男男だったら......


..........

.......


....


........ん?待てよ?



歩みを進み始めた足を止め、声がする方へ目を向ける。



私の想像力をもってすればもしかして.....


この階段を上った先にいる筈の男女のことを男男に変換することくらい容易いんじゃないの?



これだけ盛っていれば、私の存在なんて気付かないだろうし。


私が描(書)きたいエロシーンも


動画以上のリアリティをもってして習得できるのではないだろうか。


運が良ければ、視姦されることで興奮するカップルかもしれないし。


頼めば至近距離で見させてもらえるかもしれない。


そうと決まれば、取り敢えずは様子見だ。


階段を上ろうと足を踏み出した。





その時。






とんとんとん.....








階段を下りる音ですかさず私は物陰に隠れた。

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