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秘密の時間は私のもの

第6章 あの時、この時の私

タイミングが悪い。


本当に。


あともうちょっと盛ってれば良かったのに。


せめて、顔だけでも分かれば調べて観察できるのに。


それともこれは毎放課後恒例なのだろうか?



だけど、それに頼って明日来ていないっていうのもなぁ....



だからって、毎日張るのもめんどい。



と、いうか.....



別にこのカップルにこだわる必要はないんじゃなかろうか。


だってそういうお年頃。


2,3ヶ月でここまでシてるカップルが1組いるなら


もっといてもおかしくないし。


なんたらは1匹いたら100匹はいると思えっていうし


あれはきっと生物学上全てに言えると思われる。


ここが“そういう場”に使われてるって分かっただけでも


よしとしようか。


じゃあ、取り敢えずは通行人Aのように振舞って


あわよくば顔見れれば今日の運勢は1位だったって思っておくことにしよう。

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