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秘密の時間は私のもの

第6章 あの時、この時の私

早速行動に移そうとした時。


聞こえてきたのは会話。



「亞、今日、なんか激しかった。腰痛いよ....」



“亞”


そんな変わった名前、一度聞いたら忘れない。


おそらく、隣のクラスのイケメンこと藤塚亞のことだろう。


女子がキャーキャー騒いでいたのを覚えている。


正直、私はあまりいけ好かないのだけど。


イケメンだからこそできることもあるのだろう。



「何言ってんだよ。颯太。お前も相当求めてたじゃねーか」



こんな俺様なやつのどこが......












...............ん?


“颯太”?







これまた聞き覚えのある名前に


思わず飛び出しそうになる体をぐっと抑える。


私と同じクラスで同じ名前の子がいる。




“立川颯太”



性別











“男”













いやいや、まさか。


同名の女子だっていないことはない筈。


だけど、さっきから引っ掛かっている。


先程、亞と呼んだあの声。


私は教室で何度か聞いた覚えがある。

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