テキストサイズ

秘密の時間は私のもの

第6章 あの時、この時の私




だけど、まさか、そんな....ねぇ



そんな、願ったりな状況、あるわけない。


そんなことが起こるなら今日の運勢1位どころの話じゃなくなる。


モテ男、藤塚亞といえども性別の判断くらいはつくだろうし


何よりそんな事実があったならこの学校の女子の半数以上が泣くことになるだろう。



ないない

期待してもムダムダ



言い聞かせていても、高鳴る胸は私の言葉を聞く素振りを見せない。



そうであって......

そうであって!!



期待を十分に含ませて、視線だけをゆっくりゆっくりそちらに向ければ


見えたのは















“藤塚亞”と“立川颯太”


















紛うことなき男2人










私の中の何かがガッツポーズをし


歓喜の遠吠えをあげた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ