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秘密の時間は私のもの

第6章 あの時、この時の私

それからは毎日欠かさず放課後は屋上への階段に通った。



もしかしたらあの日はたまたま

イケメンの気まぐれで......



そんなことは一欠片も思わなかった。


私は確信していたのだ。


必ずあの2人は放課後になれば


あそこに現れ、情事をすると。


私のホモセンサーに狂いはない、と。


案の定、その予想は的中し


2人は毎放課後現れ


情事をし、帰っていった。


おかげでノートもスケッチブックも今まで以上の増え具合を見せた。


あとは上手い具合に脚色をして


この2人の関係が終わるまで見付からずに......









そう思っていた矢先







私はしくじった。









私はその日、欲張ったのだ。


どうしても自分がいる位置からじゃ見えない所の表現を書きたくなった。



少しくらい、近づいてもきっとバレない



そんな油断が彼らに見付かる原因となった。


最初は見付かったことに気付かなかった。

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